いつも歩く通学路の途中に、閉じたままの金属で作られた重たそうな赤い扉。
誰かが入るのも出てくるのも見たことがない不思議な扉。
そして1年...まだ扉の内側にどんな世界があるのかを知らない。
ある真夏日のジメジメとした午後のこと、直射日光に長時間照らされて、
頭がフラフラっとした瞬間、日陰を求めて無意識にその扉を開けた。
そこには風に揺られて大きく羽ばたくカーテンと、丸いテーブルの上にガーベラが入った花瓶が1つ。
誰もいない。想像していたような怖い顔をした悪魔もいない。
そこは、今の今まで探し求めていた場所そのものでした。
翌朝、いつもの通学路からその扉は消えた。部屋はそのままの形で残っている。
あの部屋の雰囲気とは大きく異なる赤い扉だけがなくなっていた。
その部屋を通り過ぎ、さらに歩いた。
20分ほど歩いた頃だろうか、また見慣れない扉が現れた。
今度の扉は木製で外国語のようなものが書かれている。
でも今のぼくには開けられない。心配することはない。そのうち開けられる日がやってくるのだから。
この記事のURL |
2007.07.27(Fri)16:50 |
未分類 |
コメント:0 |
トラックバック:0 |
この記事を編集する |
▲