片道90分、往復180分というカップヌードルを60個は用意できそうな通学時間を
頼んでもいないのに平日もれなく強制されるという極上の退屈をプレゼントされて困りに困り、
立ちながらでも読める小さな文庫本を持ち歩くようになった。
 
一時期は英単語集などで真面目に勉強しようと気合を入れたりもしたのだが、
興味のない内容を遺跡発掘現場で怪しい埴輪を発見した学者のようにいくら眺めたところで集中できるはずもなく、
逆に読まずにいる状態よりも時間が長くなったように感じて、英単語集には再び本棚の片隅で長い冬眠に入ってもらった。
その代わりに持ち歩く相手として選んだのがライトノベルだ。
片手で持ちやすく、朝の夢に片足をつっこんだままのような機能停止状態の頭でも充分に理解でき、
それでいて面白くて時間を忘れられるもの……そんな身勝手な要求にストライクの直球を投げ込んでくれる存在、
それがライトノベルだったのだ。
朝の登校で70ページ、学校の休み時間に50ページ、夕方の下校で70ページ、と、
だいたい1日200ページぐらいのペースで読むのが習慣になっている。これはライトノベル1冊分とほぼ変わらない。
もし読みきれなくても、残りは数ページ程度なので翌日に持ち越さず部屋で読んでしまうことにしている。
 
さて、今日のかばんに入っているのは「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品なのだが、ご存知だろうか。
話の舞台はとある高校。そこには涼宮ハルヒという通常の人間の思考を遥かななめ上を全力で走る自分勝手な高校生がいた。
どこがどう変なのか。それは入学式の日のホームルームで行われた自己紹介の時間に判明する。
あたりさわりない無難な自己紹介をするクラスメイトの中でただ一人、涼宮ハルヒだけは大きく異なっていた。
大きく息を吸い込んで涼宮ハルヒはこう叫んだのだ。
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。」
教師を含めた教室内の人間全員の頭上に巨大なはてなマークが出現し、教室は30秒間の沈黙に包まれた。
もちろんジョークではない。この言葉こそが涼宮ハルヒの一番の願いであり、そして物語の軸になるのだ。
そんな涼宮ハルヒが無理やり生徒数人を入部させてSOS団という学校側は一切認めない非公式な団体を結成。
そして、いつの間にやら涼宮ハルヒ自身も気付かぬ内に周囲には宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が集まるように……。
 
ここまでの説明で興味をもってくれた特殊なアンテナの持ち主にはぜひ本を手にとって欲しい。
すでにシリーズ合計で340万部以上も売れている人気のある作品なので、基本的にどんな書店にも置いてある。
読書の習慣がなくて本はあまり……という方はまずアニメから見ることをオススメしたい。
TSUTAYAなどのレンタルショップには必ず置いてある作品で、インターネット上の動画投稿サイトで無料で見ることもできる。
電車で読むには笑いを我慢するのに苦労する作品だが、「退屈」はさせない内容であることだけは断言しよう。
この記事のURL | 2007.04.28(Sat)15:08 | 未分類 | コメント:0 | トラックバック:0 | この記事を編集する | 


 
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武蔵小杉(川崎市)在住の大学生
1985年2月27日生まれ

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